サンディエゴきゅうきゅう日記

2019年4月からカリフォルニアのサンディエゴの会社に転職した30代男性(+妻と子ども)のブログです。 「日本企業からの駐在」の方は特に気にしなくてもよい落とし穴を色々体験していますので、同じような方のお役に立てれば幸いです。

アメリカへの海外送金

マクレーンが来る前に速く送金するんだ!

映画とかでよく出てくる、ハッカーが「金額が大量だから転送に時間がかかるぜ」ってシーンですけど、よくよく考えると突っ込みどころ満載ですよね。別に金額大きくてもデータのサイズは数バイトですし、 アマゾンで商品画像表示する方がよっぽどデータ大きいです。

 

それはさておき、海外で生活するとなると最初はまとまったお金が必要になります。特にアメリカですと家の賃貸、車のローン、電気、ガス、携帯回線などなど何を契約するにしても最初はクレジットヒストリーがないため、高めのDeposit(保証金)を払わなくてはいけないケースがあります。

たとえば、私は家の賃貸契約をする際にクレジットや賃貸のヒストリーがないために、家賃1ヶ月分の保証金を要求されました。 日本では敷金1ヶ月くらいは普通ですが、このエリアでは500ドルくらいのところが多いので、高い方ですね。

 

で、海外送金をする際に問題になってくるのが手数料です。あちこちのサイトやブログでまとめられていますが、海外送金の際にかかる手数料はざっくり言うと

  • 送金手数料(送る銀行側の手数料)
  • 為替手数料(円ドル間の両替手数料)
  • 着金手数料(受けとる銀行側の手数料。リフティングチャージとも言う)

さらに、目的の銀行までの間に他の銀行を経由する場合、中継銀行手数料というのも発生します(中継銀行手数料は特にやっかいで、発生するのかどうか、いくらかかるのかがあらかじめ分からない)。

銀行の立場からしたら手続という作業をしているので手数料をとらないとただ働きになってしまいますが、消費者の立場からしたら海外でお金を使うために単に移動させているだけなので極力手数料は小さくしたいものです。

 

素敵な出会いをマッチングします

やり方は色々ありますが、100万円くらいまでを送金するならトランスファーワイズが簡単で手数料が小さいでしょうか。

transferwise.com

 

トランスファーワイズはイギリス発祥のサービスですが、これまたざっくり言うと「海外送金をせずに海外の銀行口座にお金を移す」というものです。

なんのこっちゃ、と思うでしょうがたとえば1ドル=100円だとした場合、

  • Aさんはアメリカの口座にある1万ドルを日本の口座へ送りたい
  • Bさんは日本の口座にある100万円をアメリカの口座へ送りたい

トランスファーワイズはこういう人たちをマッチングして、

  • Aさんの1万ドルをアメリカ内のBさんの口座に振り込む(円に両替しなくて済む)
  • Bさんの100万円を日本内のAさんの口座に振り込む(ドルに両替しなくて済む)

このようにすると、上に書いたように

  • 円ドル間の両替が発生しない
  • 国をまたいだ送金が発生しない(ドルはアメリカの中だけを移動する。円は日本の中だけを移動する)

というメリットが発生します。

もちろんトランスファーワイズに対する手数料は払いますが、100万円くらいまででしたらトランスファーワイズが一番手数料が安いんじゃないでしょうか(もっと安い方法もあるかもしれませんがトランスファーワイズは楽で速い)。

 

トランスファーワイズを使うためには送金先の国に銀行口座を持っている必要があります。

>>> USの銀行口座開設 - netan’s blog

トランスファーワイズは10万円を超える送金、または2回目の送金をする際にマイナンバーによる住所確認が必要になります(2019年3月現在)。マイナンバーカードに記載されている住所宛にトランスファーワイズのアクティベーションコードが郵送されてくるので、海外移住の予定がある方は日本に居住している間にコードの受け取りをしましょう。一度アクティベートしてしまえば、それ以降は住所確認は不要になります。

 

 

一方で、トランスファーワイズの手数料は送金額に応じて増えていくので、たとえばアメリカで家を買うなどの大きい金額を送金する場合は、↓の方法の方が安いかもしれません。

  1. FX口座で円ドルを両替する(両替手数料が安い)
  2. 日本の銀行の米ドル口座にドルを移す(直接海外の銀行に送金してくれるFX会社は無いはず?)
  3. アメリカの銀行口座に米ドルを送金する

送金、着金手数料はたいてい送金額に関係なく固定額なので送金額が大きくなるほどこの方法の方が手数料が安く済むようになるはずです。 ソニー銀行のように為替手数料無料・割引キャンペーンなどをやっている場合はさらに手数料を節約できますね。