サンディエゴきゅうきゅう日記

2019年4月からカリフォルニアのサンディエゴの会社に転職した30代男性(+妻と子ども)のブログです。 「日本企業からの駐在」の方は特に気にしなくてもよい落とし穴を色々体験していますので、同じような方のお役に立てれば幸いです。

アメリカ引っ越しと年金

海外移住しても年金はもらえる?

海外移住される方は、「海外移住すると日本の年金どうなるの?」と思われると思います。

 

私もわからないことだらけだったのですが、年金手帳を再発行しに(無くしました、、)近くの年金事務所に行った際に色々と聞いてみました。

 

通常、日本の企業から海外へ赴任する場合は、年金の手続含めてもろもろを会社がやってくれると思います。ただ私の場合は、日本法人を一時退職して、アメリカの本社に就職、転職するという形のため、日本法人からのケアが一切ありません。

 

まず、日本の会社を退職して海外移住する場合、厚生年金、国民年金は原則脱退することになります。そして私の場合はアメリカで現地の年金に加入することになります(これはアメリカでも強制加入で天引き)

 

ここで問題になるのが、2019年現在、日本・アメリカ共に最低10年は年金を納めていないと年金の受給資格が得られない、という点です。例えば、日本で7年間年金を納めてアメリカに移住した場合、そしてもしそのままアメリカに永住した場合、7年間しか納めていない日本では年金をもらえなくなってしまうのでしょうか?

 

これについては日本アメリカ間では年金に関する協定があるので、それぞれの国で年金を払った期間を合算してもらえます。

 

例えば、日本で7年、アメリカで3年間、年金を納めた場合、合算して10年になるため、日本、アメリカそれぞれで受給資格が得られます。ただし、この場合はもちろん日本からは7年分、アメリカからは3年分の納付期間に応じた年金額しか支給されません(日本から10年分の支給がある訳ではない)。

 

将来、日本から年金を満額で受け取りたいという人は海外にいる間も、日本の国民年金に任意で加入することができます。 ただし、海外でも加入する場合は日本との二重払いになりますので(もちろん将来受給できる額は増えますが)どうするかは人それぞれになります。

ちなみに、海外移住後に国民年金を任意加入するには、海外転出届を出した後でないと手続が出来ないので、近くの役所で海外転出届を出す際に合わせて任意加入の手続きをするのが良さそうです。

 

さらに会社で企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している人が海外移住するときにはまた面倒なことが起こります。。。詳しくは別の記事で。